世界一長い回文

世界一長い回文

世界一長い回文

“たけやぶやけた”のように、上からも下からも読める回文。今でも人を魅了する、ちょっと複雑な言葉遊びのひとつだね。みんなも知っている回文はたくさんあると思うけれど、10文字前後の割と短いものが多いんじゃないかな?実は、回文にはとっても長いものがあるんだよ。

有名なものだと、“回文の第一人者”島村圭一さんが作ったもの。全547文字からなる回文の中には、102種類もの植物の名前が出てくるんだ。最初と最後の一部だけ、紹介するね。

「良き漆と科(しな)・樟(くす)・松楊(ちさ)・薔薇 〜 さらば幸少なしと知る浮き世。」

わかるかな?最後の文章を反対から読むと、最初の文章とぴったり一致するんだ。

ちなみに、杉本寛さんのつくった「邪馬台の詩」という作品も、回文になっているのにしっかりとストーリーが成り立っている、有名な回文のひとつだよ。