世界一速い飛行機はアメリカ空軍でも採用された戦略偵察機「SR-71」。別名“ブラックバード”とも呼ばれるこのジェット機は、その名の通り、翼から機体に至るまですべて真っ黒。最高速度は、なんと時速3,529㎞を記録しているよ。
この速度で飛行すると、摩擦により機体は摂氏700度を超える部分も出てくるんだ。そのため、機体の93%はチタンが使用されているよ。もちろんパイロットも専用のスーツを着なければならず、それは一人では着用できない、まるで宇宙服のような重装備なんだ。運用には非常にコストがかかるため、残念ながら1999年に「SR-71」は最後の飛行を終えているよ。
ちなみに無人試験機であれば、NASAで開発された「X-43」が世界最速。その最高速度、なんと時速12,144㎞。機体自体は非常に小さく、大人ひとり分ぐらいの全長しかないんだ。