マリアナ海溝にある「チャレンジャー海淵」は世界一深い海として有名だ。その深さ、なんと水面下10,911m。
この距離は世界一高い山“エベレスト”を逆さまにしても足りないほどなんだ。あまりにも深いから、そこにはどんな生物が棲んでいるのか、どのように生活をしているのか未だはっきりとした生態がわかっていないんだ。
誰も踏み入れたことのない、まさに未知の領域だね。世界各国がこの「チャレンジャー海淵」の最高深度を計測しようと凌ぎを削っているけれど、今一番正確だと言われているのは日本の無人潜水機“かいこう”の10,911mという記録。今後は、海底に棲む生物や環境のもっと詳細な調査が進められる予定だよ。
ちなみに2番目に深い海は「トンガ海溝」で10,800m、3番目は「フィリピン海溝」で10,057mだよ。どれもまだ人間が足を踏み入れたことが少なく、探索の度に新たな生物が発見されるような状態なんだ。