世界一短い論文

世界一短い論文

世界一短い論文

何ページにも渡って難しい文章が並んでいるイメージのある論文。でも、世の中には驚くほど短い論文が存在しているよ。世界一短いとされている論文は1974年にデニス・アッパーが発表したもの。

内容は、なんと0文字。

タイトルと著者名が書かれているだけで、本文は真っ白なんだ。これは忘れていたわけでもふざけているわけでもなく、ちゃんとした根拠があってのもの。この論文のタイトルは「“書くことができないこと”の病例に対する自己治療の失敗」。

つまり、治療に失敗したから何も記すことがないということが論じられているんだ。論文には審査があるんだけれど、この論文は問題なく通過しているよ。なんだか謎かけのようにも見えるけれど、本人はいたって真面目なんだ。

他にも、本文がたった2文という論文もあるよ。これは、1966年にランダーとパーキンが発表したもので、タイトルは「等しい累乗の和に関するオイラーの予想に対する反例」。論文は長くなくてはいけないという決まりは、どうやらないみたいだね。