悲しい歌といえば「ドナ・ドナ」を思い浮かべる人も多いんじゃないかな。小学校の音楽の教科書にも掲載されていたから聞いたことがないって人は少ないはず。子牛が売られていくという歌詞と物悲しいメロディーが合わさって、聞くと気分がどうしても落ち込んでしまうよね。
実は「ドナ・ドナ」はただ子牛が売られていくという曲ではなく、反ユダヤ主義を批判したメッセージが込められている、とも言われているよ。
1933年にハンガリーで発表された「暗い日曜日」もある意味、有名。この曲は別名“自殺の聖歌”と言われているよ。歌詞の内容は、恋人の死を嘆く女性の話で最後には彼女が自殺を決意して曲が終わるんだ。
当時、この曲を聴いたハンガリー人150人あまりが自殺したとかしないとか。このことを重く受け止めたイギリスのBBCは、「暗い日曜日」を放送禁止曲にしたんだ。日本でも渋谷のり子などシャンソン歌手を中心にカバーされているよ。