世界一薄いシルク

世界一薄いシルク

世界一薄いシルク

日本の福島県川俣町で世界で一番薄いシルクが誕生したよ。その名も「フェアリー・フェザー(妖精の羽)」。持った手がすけるほどに薄い「フェアリー・フェザー」は、髪の毛の約6分の1の細さしかない超極細の絹糸が使われているんだ。

川俣町はもともと有名な絹織物の産地。近年は外国産の安いシルクに押され低迷していたんだけれど、苦難の末に「フェアリー・フェザー」が誕生し、川俣町は一躍脚光を浴びることに。パリやミラノの商談会でも注目され、かの有名ブランド“ジョルジオ・アルマーニ”にも採用されたんだ。

その他、薄いシルクは「モスリン」と呼ばれるものが一般的。平織の、やわらかい手触りが特徴だよ。フランスでは“光を通すヴェール生地”という意味で“シフォン”と呼ばれているね。1770年代にこの「モスリン」を使ったシュミーズドレスが大流行し、かのマリー・アントワネットもこのドレスを身に着けた絵画を残しているね。