自分の住んでいる町の名前が、他の県にもある!なんて経験はない?日本では、異なる場所でも同じ地名が使われることがたくさんあるんだ。
日本で一番多い地名は「中村」。由来は村の真ん中にあるから「中村」という、実に単純なもの。だからどの県の村でも、真ん中へ行けば地名が「中村」ということが多いんだ。有名なところだと、愛知県の“中村区”なんかがあるね。数は、全国で約690ヶ所だよ。
2番目に多いのは「新田」。
「新田」は当時、新しく開かれた土地に多く付けられていた地名だね。特に土地の開発が進んだ江戸時代に、たくさんの「新田」という地名が誕生したんだ。数は全国で約670箇所。
3番目に多いのは「原」で、約560ヶ所だ。
「原」は平らで広い土地に付けられていることが多いね。九州方面では“前原(まえばる)”や“春日原(かすがばる)”というように、“はる”という読み方をする場所も多いんだ。