広島県のJR呉線、安登駅と安芸川尻駅の間にある「川尻トンネル」は日本で一番短いトンネルだ。
その長さ、わずか8.7m。
電車に乗っていたら、数秒で通りすぎてしまう距離だ。「川尻トンネル」は安芸川尻駅から歩いてすぐのところにあるから、興味がある人は行ってみてもいいかもしれないね。でも「川尻トンネル」、日本一になったのはつい最近のことなんだよ。
かつて日本一短いトンネルとして名を馳せていたのは、群馬県のJR吾妻線、岩島駅と川原温泉駅の間にある「樽沢トンネル」だ。吾妻渓谷という風光明媚な場所にあり、豊かな緑に覆われた「樽沢トンネル」を通り抜ける真っ赤な車両は美しいの一言。
ピクニックがてら眺めに来る人も多かったんだ。長さは7.2mと、日本で一番短かったんだけれど、2014年に同鉄道の廃線が決まり「樽沢トンネル」は閉鎖されてしまったんだ。
ちなみに現存する中で「川尻トンネル」の次に短いのは、静岡県の大井川鐡道が通る「地名トンネル」で長さは10mだ。