今、日本に現存している中で最も古い建物は奈良県にある「法隆寺」だ。木造建築に限って言えば、世界中で最も古い建物になるよ。
建てられたのは、607年のこと。
聖徳太子が飛鳥から奈良へ移るにあたって建設が開始されたんだ。「法隆寺」に使用されている木材は、ヒノキ。ヒノキは伐採されてから200年の間はなんと強度が上昇し続け、その後1,000年もの時間を掛けてゆるやかに弱くなっていく特性を持っているんだ。
鉄やコンクリートの耐久年数はせいぜい100年程度なのに対し、「法隆寺」に使われているヒノキは1,000年が経った今でも美しいまま。その功績が認められ、1993年には世界遺産に登録されたね。
大阪府にある「四天王寺」も古いね。こちらも同じく聖徳太子が建立にかかわった建物だ。自身が参加していた合戦の勝利を祈願して建てたものだと言われているよ。また、奈良県の「飛鳥寺」も非常に歴史のあるお寺だ。